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6.欧州統合理論の研究

いくつかの国際地域において、国民国家を超える(=狭義の統合)現象ないしは国境を横断する(=広義の統合)現象が観察できる。世界において、部分的ではあるが「戦争の不在」という現象を観察することもできる。本講義では、ヨーロッパ地域における政治統合体としてのEUの事例を中心に、様々な地域統合現象の理論的考察・分析を試みたい。次のようなテーマを取り上げる予定。

1.世界における「地域」(regions)――地域統合論と地域研究の異同性 
2.地域統合の理論と概念 
(1)E・ハースの新機能主義 
(2)K・ドイッチュの交流主義 
(3)比較地域統合論――J・ナイの『部分的平和』 
3.ヨーロッパ統合の歴史と現状
(1)EUと超国家的制度 
(2)安全保障共同体としてのEU 
(3)民生パワーとしてのEU 
4.国際統合と国民統合――EUとUSAの「連邦制」 
5.地域機構と「戦争の不在」――APEC, ARF, ASEAN+3, SAARC, NAFTA, OAS, GCC, AU, EAC, etc.