| 講師 | 星野 郁 立命館大学 教授 |
|---|---|
| 司会 | 福田 耕治 教授(EUIJ早稲田代表、早稲田大学政治経済学術院) |
| 日付 | 2011年6月24日(金) |
| 時間 | 13時00分から14時30分 |
| 場所 | 早稲田大学 早稲田キャンパス 大隈小講堂 |
| 言語 | 日本語 |
| 備考 | 共催:早稲田大学オープン教育センター 97名 |
星野教授は、1.ユーロに託されていた期待、2.ユーロ導入後のヨーロッパ経済の展開、3.ヨーロッパにおける危機の発生と展開、4.経済・通貨統合と経済ガバナンスの問題点、5.ユーロの行方について講義した。
ユーロには、経済統合を通じた欧州の経済成長、グローバル経済ガバナンスの改善が期待されていた。1990年代の欧州経済の回復は、域内市場統合とユーロ導入の相乗効果とみられたが、2000年のアメリカのITバブルの崩壊により失速した。その後、まずユーロ圏内に経常収支不均衡が、そして世界的にも拡大した。
2008年のアメリカの不動産バブルの崩壊が、欧州の金融危機の引き金になった。実体経済、財政収支は悪化し、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルのソブリン危機が深まった。ユーロの危機は、南欧諸国の放漫財政に加え、ユーロ圏の経済ガバナンスの不備によりもたらされた面も持つ。EUは経済対策を強化しており、今回のユーロ危機が、逆説的に欧州統合を前進させる可能性も示唆されたが、南北欧州間の亀裂の増大というシナリオも同時に示された。
(文責: EUIJ早稲田 加藤恵美)




